top title

 

sketch643

NEXT
HOME
BACK
4月11日
NEXT

麻生首相は再び大借金をして、15兆円をバラマキたいようですね。

バブル後から国家財政再建のために10年以上の間、さまざまな社会保障費の削減や、教育や文化事業への経費節減など、

今でさえ国民一人当たり800万円という借金を次の世代にすべて押し付けないよう、国民は耐えるのもやむなしという認識を育ててきたはずです。

いくら100年に一度の経済危機だからといって、それを葵のご紋つき印籠よろしく、平気で借金を積み上げてバラマいてしまうなら、

せっかく国民に芽生えた“国家財政の健全化のため”という意識と、様々な負担増に対する忍耐と努力は何のためなのか、と思ってしまいます。

(介護や医療の制度見直しや、障害者自立支援法という名の経費削減などに耐えさせられているのはいったい何なのかと。)

しかもいままで国家財政の赤字が膨れ上がる行政体質を、なんら改善することのないまま、穴の開いたザルに借りた金を放り込むだけ。

しかもその理念に長期的な視野が欠けており、多額の借金をして生んだ予算を使い切った後に、

健全な産業構造の回復と、それの伴う雇用の安定など安心できる社会の育成の道筋が見えてこないです。

結果、すべてのツケは、近い未来の増税と、数10年後まで次世代の人々の負担となるのですから、経済の停滞と少子化はもっと進むでしょう。

 

眼の前に金を積めば票が買える、という短期的な政局の発想のために莫大な負担をこの国の未来にさらに加えるべきではありません。

やむなく借金が必要なところはあるでしょう。政治家の課題は、適切なところに適切な予算を配分して、未来への希望を育むことです。

巨額の借金を積み上げるなら、その金がこの国の未来にどのように生きてくるのか、検討に検討を重ねた上で国民を納得させてほしい。

 

実質的に政策を決めている官僚組織のトップたちが、自分の地位を維持したいがために、コントロールしやすい馬鹿な政治家を支え、

馬鹿な権力者は、自分のボロがばれないように、国民にも馬鹿(自分の考えをもたない)でいてもらったほうがいい、という教育を行う。

こうした権力者の私利私欲による悪循環によって、栄華を極めた文明は足元から崩れていくのではないでしょうか。

≪盛者必衰・驕れるものは久しからず≫